PukiWikiでレポートを書く

大学の課題でレポートを書くとき、よくWordとかTeXを使うといいよと言われるわけですよ。まぁWordは数式入力がアレなので問題外とすると、やっぱり理系のレポートとなるとTeXが相場なわけです。TeXじゃなければ手書きかな、くらいな。

でも、TeXって、雑多なレポート書くような用途に使うようなものなんでしょうかね。業界でデファクトスタンダードになっているくらいのものだから、もちろん自由度は大きくて、知識さえあれば大抵の組版は出来てしまうのでしょう(自分は全然理解できてないので良く分からないけど)。でも、あまりにも自由度が大きくて、ちょっとした文章を書きたい場合には面倒な気がする。そういう文章を書くときは大抵、伝えたい事を文字に出来ればいいだけで、なにも学術論文誌に載っているような文章と同じような綺麗な組版がしたいわけではないのだし。

TeX使えないと論文書けないから普段から慣れておけ」と言われたこともあって、もちろん一理あるのだけど、だからってなんでもかんでもTeXで書くっていうのは非効率な気がするわけで。


あと個人的には、TeXは文法が汚くて好きじゃないと思っているのだけど、それは別の話。


実際のところ、日常のレポートを書くのに求められるのは、

  • ある程度の章・段落とかを指定できること
  • 数式をかけること*1
  • 図を入れられること
  • ある程度見栄えがいいこと

くらいのところだと思う。これを満たすようなソフトはTeXだけじゃないはず。たとえば、PukiWikiとか。


最近のPukiWikiは印刷時に別のスタイルシートを使うようになっていて、メニューバーとかは印刷されないようになっている。これをちょっといじって、補助リンクを無くしたり、URLを表示しないようにしたりして、さらにmimetex.inc.phpを導入して数式を書けるようにする。できあがったページをPostScript Printer経由でpsに落としてpdf化したサンプルがこんな感じ。

http://nya3.jp/tmp/NekoReport.pdf

見栄えはそれほど悪くないよね?


まぁ、

  • PukiWikiを導入するサーバが必要
  • 設定がいろいろ必要、慣れてない人にはつらい
  • 改ページができない

とか、いろいろ問題があって、PukiWikiでレポートを書くというのが一般に受け入れられるソリューションだとは決して思わないけれど、とりあえず自分で使ってみた感じではそれほど悪くないかなと思った。

*1:実際、数式を書きたいがためだけに泣く泣くTeXを使ってる人って結構いるでしょ?